アーユルヴェーダは東洋予防医学でヨガと連動して行うことでより効果を発揮するので、ヨガをやっている方なら関心が多い方も多いのではないでしょうか?
実際にインドヨガ留学に行ってきた筆者は下記のようなアーユルヴェーダ体験をしてきました↓
・パンチャカルマ7日間コース受講
(その中でオイルマッサージはもちろん、額に油を注がれたり、目にオイルを入れられたり、さらには浣腸も…)

インドってそこまでやるの!?
インドでアーユルヴェーダをやるには日本でよくイメージしているマッサージのみのイメージは捨てた方がいいかもしれません。
今回はアーユルヴェーダって実際にどうなんだろうと思っている方のためにヨガ好きでインドまで行ってしまった現役インストラクターでもある筆者が解説します。
アーユルヴェーダとは何?ヨガインストラクターが解説
アーユルヴェーダは予防医学のこと

ところで…アーユルヴェーダって何?オイルマッサージをひたすらやるイメージだけど…
簡単にいえば、インド・スリランカで古来から続く生命科学のことで、ドーシャと呼ばれる三つの体質のバランスで施術が決まります(ドーシャについては後ほど解説します)
ちなみに西洋医学みたいに手術や薬を使って治すという訳ではなく、基本的には病気を事前に防ごうという予防医学の考えを持っています。

その予防医学的な施術がヨガ・オイルマッサージ・ハーブなどの食事療法も含まれているので、ヨガと関係あるということでヨガをやっている方でも関心がある方はたくさんいます。
今回はアーユルヴェーダの一種・パンチャカルマ・7日間コースを受けました
日本でアーユルヴェーダを受けたいとなるとオイルマッサージがメインになりますが、今回はせっかくインドヨガ留学の合間なので日本ではほとんど体験することができない「パンチャカルマ」を受けに行きました。
【パンチャカルマとは?】
アーユルヴェーダの一種でサンスクリット語で「5つの療法」という意味。
5種類の解毒・浄化療法を実施しドーシャを整えて体質・体調改善し、ストレス解消・身体の疾患の治療を目指すもの。
今回はpalmarth Niketanという日本でいう東大ぐらい大きなヨガアシュラムの中にあるHemadri ayurveda centereというリシケシで一番大きいアーユルヴェーダの施設に行きました。



日本でいう東大ぐらいの大きなところなので、寮やいくつか校舎もあり、見つけるまで迷子になりました。
ヨガインストラクターが実際体験したアーユルヴェーダ(パンチャカルマ体験談)
筆者が受けたパンチャカルマの施術の流れは下記のような感じでした↓
【パンチャカルマの流れ】
・診察
↓
・食事指導
↓
・7日間の施術を受ける
(施術内容の一部にオイルマッサージ・スチームバスなどの他にも鼻オイル・浣腸など色々…)
ここからそれぞれ解説していきます。
診察
先生からカウンセリングを受けます(オール英語)
※日本人向けのツアーだと通訳が付くこともあるとのこと。
うろ覚えですが、どんな生活を送っているか?どんなものを食べているか?身体や心の悩み、ありとあらゆることを聞かれました。
診察結果はご覧の通り…


字がきたなくてわからんししかもオール英語!?

まぁまぁ。まずは何が書いてあるか解説するね。
まずはドーシャ診断。
アーユルヴェーダには3種類のエネルギーで人はできていてその3つのバランスを整えるため、施術の内容を決めていきます。人によってはひとつのドーシャが抜きんでて強ければ二つ以上のドーシャが強い方がいます。

ドーシャはヴァータ・ピッタ・カパの三種類から成り立っています。
【ヴァータ】
風をつかさどるドーシャ
~特徴~
痩せ型でどか食いをしたりいくら食べても太らない。
乾燥肌で髪もパサつく傾向あり。
新しいことが好きな飽き性。
行動力があるが落ち着きがない。
など
【ピッタ】
火をつかさどるドーシャ
~特徴~
中肉中贅で筋肉が付きやすい。
オイリー肌で吹き出物も出やすい。
お腹が空くと不機嫌になる。
チャレンジ精神旺盛の負けず嫌いな頑張り屋さん。
など
【カパ】
水をつかさどるドーシャ
~特徴~
がっしりしていて脂肪が付きやすい。
肌のバランスがいい傾向がある。
平和主義者だが頑固。
食べることは好きだが少食。
など
筆者のドーシャはヴァータ+ピッタタイプ
落ち着きが無くお腹が空くと機嫌が悪くなる厄介な人間みたいです、苦笑
食事指導
他にも施術中の食事制限も下記で行いました。
朝・ポリッジ(おかゆ)
昼・オートミール
夜・野菜スープ&ハニージンジャー
※施術によっては断食も

なんか、病院食みたい。
次に実際に受けた施術の一部を紹介します。
ギーを飲む
施術の効果を出すため最初の3日間は施術後にギーを飲んでいました。
【ギーとは】
バターから水分・糖分などを浄化させた高純度オイルのこと。インドでは料理に使われることが多い。
消化力・活力などを高め、解毒作用・疲労回復などの効果も。


バターを飲むなんて気持ち悪いのでは…。
意外とギーはさらっと飲めて美味しかったです。
ちなみに、インドヨガ留学中、ドーティという塩水を2リットル飲んで吐き出すという浄化法チャレンジ後の食事はギーで作られたポリッジを食べたのは覚えています(詳しくはこちらの記事をご覧ください)
オイルマッサージ
アーユルヴェーダのイメージであるオイルマッサージも受けました。

アーユルヴェーダにおけるオイルマッサージはデトックス・リラックス・肌にうるおいを与える効果などがあります。
日本でもたまにオイルマッサージを受けていましたが、身体に毒素が溜まっているのか、施術士さんが強めに行ったこともあったせいか、かなり痛かったことも。

マッサージの強さにもカントリーギャップが…
痛いと言うと優しくしてもらえることも、笑
スチームバス
パンチャカルマの施術の時、数回スチームバスにも入りました。
【スチームバスとは】
自分の体質によってハーブを調合した水蒸気が出ている箱の中に数分間入ります。美肌・血行促進などの効果があります。
イメージ通りの画像が見当たらなかったので、似たような商品が楽天市場にあったので画像リンクを貼ります↓

日本で一時期流行っていたよもぎ風呂みたいな感じで気持ちよく、終わった後は爽快感もあってスッキリしました。
シローダラ
【シローダラとは】
脳のマッサージで額にオイルをたらし瞑想状態になります。中枢神経を刺激し、リラックス・ストレス解消効果などがあります。


やってる間はうとうと眠くなり、あっという間に終わってたことも。
やってる間は気持ちいいですが、頭はオイルまみれになるので、終わった後はシャワーを貸してもらうよう交渉するか、速攻でホテルなどに戻り、頭を洗う必要があります。

なかなか、オイルが数日落ちなかったので、シローダラを受ける際は覚悟を決める必要あり。
ネトラバスティ
【ネトラバスティとは】
目にオイルを入れて目の汚れを取る方法になります。ドライアイ・眼精疲労回復効果などが期待できます。
これもいい感じの画像がなかったため、ヒカキンTVで実際ヒカキンさんがやっている動画を代わりにアップします↓
最初、目にオイルが入る時、びびりましたが、実際目に染みず、馴染んできて気持ちよかったです。
鼻オイル

鼻にオイルも確か突っ込まれた記憶が…

えっ!?そこまでやるの?
【鼻オイルの効果】
花粉症・鼻炎緩和はもちろん、頭部の不調緩和に効果的とのこと。
鼻にオイルを入れられた後、痰が出そうになるので施術士さんが痰を入れる器を持ってきてくれるのでそこに吐きます。

人前で痰を吐くという恥ずかしい経験はするのである程度覚悟が必要かも…
浣腸
最終日…嫌な予感はしていましたが、浣腸を行いました。

前日に浣腸やるから今日は食事抜きなさいと言われた…
びっくりしたのが浣腸をやることよりも、施術士さんが浣腸という日本語を知ってたこと、苦笑
【アーユルヴェーダにおける浣腸は】
デトックス効果はもちろん、ハーブを調合したオイルなので腸から栄養を取り込むことも目的としています。

浣腸した後、30分はトイレから出られませんでした…人生初の浣腸がこんなに辛いものとは…
アーユルヴェーダ(パンチャカルマ)を受けての感想は
個人的な感想になりますが、アーユルヴェーダ(パンチャカルマ)を受けた経験について解説したいと思います※あくまで個人の感想なので参考程度にお願いします。
受けた直後は身体がダルかったぐらい
アーユルヴェーダを受けた最後の施術が浣腸だったため、身体がダルかったぐらいでめまぐるしく変化があった、という実感はありませんでした。

直後には効果は感じませんでしたが、私の場合は日本に帰国後に効果を感じました。
日本に帰ってから身体に悪いものがダメになった
実は筆者は酒飲みでビール・ワイン・ハイボール・日本酒何でもいける人ですが、添加物が入ったアルコールがダメになりました。

もともとマーガリンなどの身体に悪いものは気を付けていましたが、ワイン(酸化防腐剤)日本酒(醸造アルコール)などがまずく感じ、無添加のアルコールしか飲めなくなりました。
インド行く前は問題なかったのでアーユルヴェーダで毒素が抜けたことが原因ではないかと感じました。
日々の食事・生活の積み重ねなんだと実感
アーユルヴェーダ(とくに今回のパンチャカルマ)は解毒・浄化を目的にしていたので、施術後はダルくなりましたが、普段の食事も無添加で毒素の少ないものを・しっかりと睡眠をとり身体を常にいたわる生活を送ることなど日々の生活の積み重ねが大事だと実感しました。

もしかすると規則正しく・毒素の少ない食事を普段から取っていたら何も感じなかったのかもしれません
アーユルヴェーダを受けるには日本のマッサージのイメージを捨てた方がいいかも!?
日本においてのアーユルヴェーダは「オイルマッサージ」的なイメージですが、インドで受けられる場合はそのイメージを捨てた方がいいかもしれません。

インドでのアーユルヴェーダはこんなものなんだなぁと体験しておくとインストラクターとして語れる経験もできるかと思います。
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